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ルビンの杯

皆さん、こんにちは
伊藤です

今日は雨降りで、吐く息が白くなりました


さっそくですが、下の絵をご覧ください
何に見えますか


 ルビンの杯


これはルビンの杯という錯視の絵です。

見かたにより、の形か、向かい合った2人の横顔のどちらかに気がつきますね

ゲシュタルト心理学では、形に見える領域を「」、その背景となる領域を「」と呼んでいます。
つまり、白の部分が「」となり、杯を見ている今は、黒色は「」となっています。そのため、2人の横顔に気づくことはできません。
それとは逆に、黒の部分が「」となり、横顔を見ている今は、白色は「」となっています。この時、白色の杯に気づくことができません。

このように、同じものでも何に焦点を合わせるかで、見え方や捉え方が変わるということです

私たちの知覚では、見えなくなっている「」の部分を意識することによって「」となります。
」と「」を自由自在に反転させられることが大切です

悩みや不安、嫌なことがあったら、現在の見かたを変えてみるのも有効な方法かもしれません。
また違う考え方や感じ方がもてるでしょう
身近な人とや、カウンセリングでお話することで、気持ちは落ち着いて、いろいろな気づきが得られると思いますよ

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【 2012/11/26 】 未分類 | TB(-) | CM(-)

災害直後のトラウマ予防ケアについて

こんにちは
心理士の金山です。

近頃めっきり寒くなり、いよいよ本格的に衣替えをする季節になってきましたね


さて、今日は『災害直後のトラウマ予防ケア』について、私が学んだことの中でも特に大切で、有効的だと思ったことを少しですが、お話させていただきたいと思います

昨年、日本人にとって決して忘れることのできない大きな災害が起こりました。被災地の方々はもちろん、連日ニュースなどでその映像を目の当たりにした人々にとっても、大きな衝撃を受け、こころに傷を負った方が沢山いらっしゃったことと思います。

そのような災害に遭ったとき、人には心身共にさまざまな反応が生じます。
非日常的な体験をしたときには、方向感覚を失ってしまったり、混乱したり、取り乱したり、何も信頼できなくなったりします。そのような状態にあるときには、今ここにいる感覚自分の中心がしっかりと軸が通っていると感じられる、 『グラウンディング(地に足をつけること)』がとても大切になります。 
以下にそのエクササイズを紹介します

*エクササイズ1* 
 椅子に座り、地に足がついているのを感じます。太ももを押し、座面に触れるお尻を感じ、背中が椅子に支えられているのを感じます。周りを見回し、赤か青の色がついているものを6つ選びます。これにより、今この瞬間にいること、より身体が地についていることを感じられるようになります。

*エクササイズ2* 
 身体は感情を抱える「入れ物」とイメージしてみてください。そして、身体の各部分を手でやさしくパタパタとたたいてみましょう。手首に力を入れないようにしましょう。あなたの身体がよりチクチクしたり、生き生きしたり、はっきりと感じられるかもしれません。


 これらのエクササイズはバランスを取り戻す手助けをしてくれたり、怒りや苛立ちのエネルギーの解放にも役立ったりしますので、日常生活のなかで、心が落ち着かなくなったときにもぜひ実践してみてください


これからますます寒くなり、また風邪も流行っているようですので、お身体に気をつけて、暖かくしてお過ごしくださいね
【 2012/11/21 】 未分類 | TB(-) | CM(-)

DESC法

こんにちは 心理士の木村です

紅葉が美しい季節になってきましたね

さて今回はDESC法というものについてお話したいと思います

以前、アサーションについてお話しさせていただいたのですが、その中の1つでもあります
言いにくいことを話す時何と言ったらよいか困る時などに役立つ、台詞づくりのステップのことです。

D=describe:描写する 
      …対応しようとする状況や相手の行動を描写する

E=express:表現する 
      …Dに対する自分の主観的気持ちを表現したり説明したりする

S=specify:特定の提案をする
      …相手に望む行動、妥協案、解決策などの提案をする

C=choose:選択する
      …肯定的、否定的結果を考えたり、それに対する別の選択肢を示す

これに沿って、台詞を考えてみます
例えば職場で、今担当している仕事で手一杯であるが、上司から別の仕事を頼まれた時

「申し訳ないのですが、今抱えている仕事で手一杯な状況です。(D)
そちらの仕事を任せていただいてありがたいのですが、期限に間に合わないと思われます。(E)
別の方に頼んでいただくか(S)
それができなければ、何人かで手分けしてできないでしょうか?(C)
というような言い方になります。

とっさに、何と言ったらいいのか困ってしまった時に、これを思い出して使っていただけるといいかと思います
残念ながらこの場で全てを説明することができないので、興味がある方は本など読んでみてくださいね


秋が深まり、寒さも増してきました
みなさん、体調にはお気をつけください

(参考文献:平木典子『アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために―』 日本・精神技術研究所)
【 2012/11/16 】 未分類 | TB(-) | CM(-)

認知行動療法③

こんにちは。心理士の筒井です。
日差しの暖かい日もありますが、風がずいぶん冷たくなってきましたね

認知行動療法のご紹介をさせていただくのも3回目になりました

今回のテーマは、考え方のクセを見つけよう!です。


心身ともに疲れが大きい時や、ストレスを抱えている時などは、ものごとに対する考え方や見方が、少し窮屈になってしまうクセがあるようです
このような考え方のクセが、返ってストレスを高める悪循環をまねくことがあります


それでは、考え方のクセの例をいくつかあげてみますね
考え方のクセ① 極端な一般化
【例】 任されている仕事がうまく進んでない時、過去に失敗した時のことだけを思い出して、「自分はいつも失敗する」と思い込んでしまう。

考え方のクセ② べき思考
【例】 「主婦なら家事を完璧にするべき」と考えて、毎日完璧にはできない自分を責める。

考え方のクセ③ 感情による理由づけ
【例】 はじめて携わる仕事で不安を感じた時、「はじめてで分からないから不安なんだ」とは思わずに、「こんなに不安なんだから、自分にはできないぐらい難しい仕事なんだ」と思ってしまう。


みなさんも、こんな風に思い込みがちになった経験はないでしょうか
認知行動療法では、例にあげたようなクセを発見してもらい、ストレスの悪循環から脱出するきっかけをつかんでもらいます

窮屈になってしまった考え方のクセを少しゆるめてあげると、心も身体もリラックスしやすくなっていくようです
よかったら、ご自分の考え方のクセを、振り返ってみてあげてください



では、寒暖差の大きい時季になりました。
お身体おだいじに、お過ごしください
【 2012/11/10 】 未分類 | TB(-) | CM(-)