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発達にはタイミングがある2

こんにちは、心理士の河野です。熱帯夜が続き不眠続きの私でしたが最近涼しくなってきましたね。、皆様はどうでしょうか。
 さて前回子どもの発達にはタイミングがあり、学習する準備が整っていなければ訓練や学習の効果を身に付けていくのは難しい、といったお話でした。(読んでない方はそちらを先に読んでみてくださいね

 今回はその説と真逆の考え方を取り上げてみたいと思います。
 アメリカの心理学者ブルーナーは、「学習優位説」を唱えました。
 ブルーナーは子どもには環境の影響が大きいといい、レディネスを待つのではなく適切な刺激を与えることで、レディネスを作っていくことができると述べました。特に知的な側面については、適切な刺激により発達を早めることができると言われています。どんな課題であっても適切に指導すればどんな水準の子どもであっても学習させることができるということです。
 今でいう早期教育を支持する理論の一つとなっています。ゲゼルの「成熟優位説」との違いは、育ちを待ってるのではなく、教育者側から手を差し伸べることが発達には効果的だよ、と述べたのですね。

 果報は寝て待てなのか、待っていてはなかなか来ないのか。お子様に関わる皆様はどのように考えるのでしょうか。
 次回もまた発達について考えてみたいと思います。

 夏も半分過ぎましたね。残暑は厳しくなりそうです。今年は空模様もなかなか予測できず、突発的な雨や落雷が多いですね。体調管理には十分に気をつけてくださいね。
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【 2013/08/30 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

医療機関で行われるカウンセリングとは

 こんにちは、心理士の浜島です。
 引き続き暑い日が続いていますが、体調を崩されていないでしょうか。

 前回は、医療機関で心理士がカウンセリングを行うということについて、特に、医師と連携し、一時的な精神状態の悪化にも速やかに対処できる強みについて、お話させていただきました。

 今回は、医療機関で行われるカウンセリングの強みとして、組織からの独立性についてお話させていただきます。

 患者様は、1人ずつ異なる悩みを持っていらっしゃいます。病状・精神状態も皆さんそれぞれ異なります。

 医師の診察によって、患者様1人1人に対するカウンセリングの指針が決まります。心理士はその指針に基づいてカウンセリングを行います。そして、それぞれの患者様にそれぞれ最適なカウンセリングを提供させていただくことができます。これは、医療機関というところの独立性があるからこそ可能なことなのです。

 では、スクールカウンセラーはどうでしょうか。

 スクールカウンセラーは、学校という組織の職員の1人といえます。
 心のケアを通して、学校教育をより円滑に進めるために、スクールカウンセラーはいるのです。

 教師と生徒とカウンセラーが近いところにいることは、連携という点ではメリットです。しかし、近いがゆえに、カウンセラーとしての方針が揺れ動かないようにし、独立性を保つことは容易ではありません。

 ややもすると、学業が優先されてしまい、心のケアがなおざりにされてしまうかもしれないのです。

 お子さまの心のケアで疑問に思われることがあれば、学校からは完全に独立した医療機関で意見を聞いてみるのも、1つの方法でしょう。

 暑さにもお気をつけいただきたいですが、冷房病にならないよう、クーラーの使い方にもお気をつけてお過ごしください。
【 2013/08/24 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

認知行動療法⑦

こんにちは心理士の筒井です。
暑い毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか

今回は、感情を表すことばについて考えてみたいと思います。
認知行動療法をはじめる時に、次のような練習をしてもらうことがあります。
みなさんも、少しチャレンジしてみてください。


 感情をことばにすることができるようになるために、『感情を表すことば』を、思いつく限り、できるだけたくさん、書きだしてみましょう。できれば10個以上書きましょう

いかがですか? たくさん思いつくことができましたか?

赤ちゃんの時には『快―不快』の単純な感情だけですが、成長とともに、『恐れ、怒り、喜び、愛情』などをはじめ、少しずつ分かれて発達していきます
自分の感情が、『快―不快』といった両極端なものだけだとしたら、自分の気持ちの揺れも両極端になって、疲れてしまいそうですね

一方で、『悲しい、さびしい、悔しい、ほっとした、いとしい』など、感情をきめ細やかに表現できると、自分の体験した感情に気づきやすくなります
認知行動療法では、そのような自分の感情に注目して、出来事や行動との関連をとらえたり、感情のレベルを点数化して変化をとらえていきます

自分の『感情を表すことば』は、認知行動療法のベースになってくれます。
ご自分の体験した感情を振り返ってみて、ぴったりする言葉を見つけてみてください


では、お身体ご自愛ください

引用文献:自分でできる認知行動療法 うつと不安の克服法 清水栄司
【 2013/08/14 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

医療機関で行われるカウンセリングとは

 こんにちは、心理士の浜島です。
 とても暑い日が続いています。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、前回は心理士がカウンセリングを行う理由についてお話しさせていただいていました。今回は、医療機関で心理士がカウンセリングを行うということについてお話しさせていただきます。

 医療機関に勤務している心理士は、全て医師の指示のもとカウンセリングを行っています。医師は指示するだけではなく、治療において常に心理士と連携して治療にあたっています。

 カウンセリングの場では、心理士は患者様の様子を細やかに感じ取っていきます。何らかの問題の芽を見つけたら、速やかに医師と連携し、悪化をくい止め改善するべく、あらゆる方法をとっていきます。

カウンセリングによって洞察を深めていく過程で、一時的に精神状態が悪くなることは少なくありません。こういった場合、心理士と医師との協働で対処していけば、速やかに元の状態に戻っていただくことが可能です。

患者様の急な問題に対応し、医師が速やかに治療できるということは、心理士のみが在籍するいわゆるカウンセリングルームや、スクールカウンセラーには無い強みと言えます。

 カウンセリングルームや学校などで相談のあったケースが、医療機関に紹介されることは少なくありません。医師の治療が必要だと心理士が判断したケースは多いのです。

 安全な治療・有効な治療・選択肢が多い治療を考えた時、心理士によるカウンセリングができる医療機関をぜひ選択肢にいれるべきではないでしょうか。

 猛暑が続くことが予想されます。みなさま、お身体に十分お気をつけください。
【 2013/08/12 】 未分類 | TB(0) | CM(0)