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ペルソナについて

こんにちは、心理士の廣瀬です
すっかり寒くなりましたね。もう2週間ほどで今年も終わりと思うと、1年って本当に短いんだなあと思います
そういえば、私は先日加湿器を購入しました。空気が乾燥してるな~と思ったのと、もともと欲しかったのもあって購入したのですが、窓に結露があったりして使い時が難しい場合が多いです
有効に活用していきたいなと思うばかりです。

さて、今回は「ペルソナ」について書いていきたいと思います
「ペルソナ」というのは、役者が被る仮面を指した言葉です。人には「自分の役割を果たさなければならない」と思う心があり、また「他人に、その人の役割を期待する」心があります。
こうした傾向は、人間だれもが持っている原型の1つです。これを、ユングは「ペルソナ」と名付けました。

ペルソナは、一般的に「~らしい」という言葉で表すことができます。他の者には「その立場らしく振舞ってほしい」と願います。これは全てペルソナなのだそうです。
例えば、普段から面白い冗談を言って周りを楽しませてくれる人がいて、その人に会うたびに「きっと、また笑わせてくれる」と期待するとします。逆に、その人がくよくよしていると「あなたらしくない」と声をかけたりします。これもまた、「その人は人を楽しませる人間のペルソナを持っている」と、周りが認識しているからなのだそうです

こうした時、自分でも「自分らしくないな」と認める場合が多いのではないでしょうか。
ペルソナは「当人も認めている仮面」であり、仮面は仮面でも「本当はこんな役割は嫌なんだ」というように、意識の中で拒否するものではありません。人はごく当たり前にペルソナを受け入れて暮らしています。


先日、クリニックの最寄駅にイルミネーションが飾られていてびっくりしました
この時期になると毎年飾られるのでしょうか?ぴかぴかしていてとても綺麗でした。帰り際に見て癒されています
皆さんも、癒されるものを探してみてはいかがでしょうか。
寒い時期が続きます、ご自愛ください
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【 2013/12/24 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

外向性と内向性 3

こんにちは、心理士の廣瀬です
寒くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は先日、インフルエンザの予防接種を受けてきました
インフルエンザのワクチンを打ったのは、これが初めてです…。打った後、痛くなったりかゆくなったりしましたが、これで少しは安心できるかなと思っています。
ですが、ちょっとしたことで体調は崩れてしまうので、要注意ですね


今回は、「外向性」「内向性」について続きをお話ししたいと思います。
この「外向性」と「内向性」ですが、どちらか片方だけが心にあるというわけではないのです。誰もが、心に「外向性」と「内向性」の両方を持っているんです。
この2つ、普段は両方がいっぺんに並んで性格や行動に出てくることはありません。どちらかが「意識」として表に出ており、それがその人の習慣ということです
この表に出ている態度があまりにも激しく出すぎたり、または頑固になりすぎたりすると、心の奥に潜んでいた「無意識の方の態度」が、その無理な状態を補おうとして表に出てきます
例えば、普段外交的な人がフッと塞ぎ込んでしまったり、逆に内向的な人が意見を主張し始めたり。これは「人が変わった」のではなく、「態度が入れ替わった」だけなのだそうです。そして、この補いのパワーが強すぎてしまうことで心の病に発展してしまうのだそうです
自分のもう1つの性質に目を向け、偏りすぎないようにしていくことが大切なのかもしれません。



体調を崩される方も増えてくる時期です。ご自愛ください

【 2013/12/21 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

うつ病のときの思考

 こんにちは。心理士の亀山です。12月になり、街のクリスマスの飾りつけをよく見るようになりました活気が出て、いいですね


 前回は“自分でできる対処法” (11月16日更新)と題して、「うつ病かな」と思ったときに、まず自分で行える対処法についてご紹介しました。色々と書きましたが、“リラックスして肩の力を抜くことが大切”という内容でした。

 と言うのも、うつ病になると、思考の内容が悲観的、否定的となり、自己評価の低下や自責感を招き、大きなストレスを感じやすいのです。

 若い女性の事例でみてみましょう。
彼女は、対人関係に悩み、自分に自信がなく、友人に批判されはしまいかと絶えず怯えていました。彼女は、パーティーの後で、「ちゃんと部屋を片付けてはどうか」と友人に言われてしまいました。その時「私は友人から嫌われている。私には本当の友達がひとりもいない」という考えが浮かび、落ち込んでしまいました。

 この事例は、抑うつ的な認知過程の典型例です。ものごとを白か黒かのどちらかで考え、少しでもミスがあれば、完全な失敗と考える傾向が表れています。

 この物事を否定的に考えてしまうことに注目したのが、アーロン・ベックという人です。ベックは、うつ病の背景には、否定的な思考パターンがあると考えました。

 多くの人は、悩みをもたらすのは、嫌な出来事そのものだと考えています。例えば、上の事例の女性は、「友人は小言がうるさい人だ。でも、それは自分ではどうしようもない問題だ。私は我慢するしかない」と考えて、諦めてしまうかもしれません。
 しかし、ベックによると、実際には、悩みを生み出すものは出来事そのものでなくて、その出来事に対する受け取り方です。だから、嫌な出来事は変えられなくても、認知の仕方、否定的な思考パターンを変えれば悩みは軽くなって、気分もよくなると考えられるのです。

 さて、では、なぜうつ病になると否定的な思考パターンとなるのでしょうか。人によって色々な理由があると思いますが、今回は脳科学の視点からこの問題をみてみましょう

 うつ病になると、脳の右の前頭葉の活動が過剰となり、左の前頭葉の活動が相対的に低下することが知られています。これまでの研究から、
右の前頭葉否定的で批判的な考え方や非寛容的な姿勢と関連する
左の前頭葉楽観的で肯定的な考え方と関連する
と考えられています。このように、うつ病になると、脳の働きの面から見ても、否定的な思考パターンをしやすくなっていることが知られています。

 しかし、その人にとって、「脳」の問題がどの程度関与しているかは、個人によりけりです。例えば、脳こうそくの後に生じるようなうつ状態は、より「脳」の問題の関与が大きく、失恋の後に生じるようなうつ状態は、より「心」の問題の関与が大きいと考えられます。
 

 今年も残りわずかとなりましたね年末に向けご多忙のことと存じますが、健康にお気をつけてお過ごしください。


引用文献・参考文献
 Burns, D.D. (1980). Feeling good-The new mood therapy. (野村総一朗・夏刈郁子・山岡功一・成瀬梨花(訳) 1990 いやな気分よ、さようなら-自分で学ぶ「抑うつ克服法」 星和書店)
 『こころのりんしょう a・la・carte』第29巻第4号(No.124) 2010年12月25日発行 星和書店
 北村俊則ほか 抑うつの現代諸相-心理的・社会的側面から科学する- (2006). ゆまに書房
【 2013/12/11 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

身体をつかったリラクセーション

こんにちは心理士の筒井です。
朝と夜の寒さがつらくなってきました
つい、あったかいものを食べ過ぎてしまいます

今回は、身体を使ったリラクセーションをご紹介します
寒さで縮こまりがちな身体をほぐして、少しリラックスしていただけたらと思います。
夜おやすみ前などにためしてみてください。


温かな、静かな場所でやってみてください
すわり心地のよい椅子に座るか、やわらかい床にゴロンと寝転んでやってみてください。


それぞれの動作をした後に、全身の力をぬいてみましょう。
3~5秒ぐらい力を入れて緊張させて、力をぬきます。
それぞれ、2回ずつ繰り返してみてください

腕:   こぶしを握って、まっすぐ正面に腕を押し出す。
足:   つま先を伸ばし、そっと足をあげて正面に伸ばす。
おなか: 背筋を伸ばして、息を吸ったまま止める。
肩:   肩をすくめる。
首:   椅子にもたれて、頭を後ろにそりかえす。
顔:   顔をクシャクシャにして目を強くつぶる、口をぎゅっと閉じる。


力を入れて緊張した時と、力を抜いてゆるんだ時の感じはいかがでしょうか
そのような感じの違いに注目すると、ご自分の身体のなかで、特に緊張している部分をみつけやすくなると思います
お疲れを感じやすい部分を、丁寧にゆるめてあげてみてくださいね


では、お風邪の方が増えてきました。
温かくしておやすみください

引用文献:子どもと若者のための認知行動療法ワークブック 金剛出版
【 2013/12/02 】 未分類 | TB(0) | CM(0)