そのため、目を休めることで、リラックス状態に入りやすくなると考えられています。次に、シャーリー&シーモア(2005)を参考に、目のエクササイズを2つご紹介します。 ① 手のひらで包む まず、テーブルに肘をつきましょう。両手を丸めて目を覆うように当て、手のひらで顔を包むようにします目には触れずに、ただ目の周囲の骨格を優しく支えるようにします。この姿勢で少しの間座ったまま、気持ちのいい自然な光景やお気に入りの場所を浮かべてみるといいかもしれません。 リラックス状態に入るために、イメージを使うことは効果的です。細胞自体は、何が本当で何がそうでないのかを見分けることはできません。ご自身が温かさなどの安心感をイメージすれば、筋肉細胞もそれに反応してほぐれていきます ② 近くを見て、遠くを見る 書類やパソコンを見たり、細かい仕事をしたりするときは、ほんの少しだけでいいので、時々遠くのものを見て、目を休ませるようにしましょう。
QR(quitting reflex:鎮静反射) これから紹介するのは、神経学者で精神学者のチャールズ・F・ストレーベル博士によって開発されたテクニックです。 ① 動きを止めるか、ペースを落とします。座ってもいいでしょう。 身体の見張り番でもある視床下部は、身体中の筋肉が緊張状態、あるいはリラックス状態にあるというメッセージを絶えず受け取っています。筋肉がリラックス状態にあるというメッセージを受け取ると、視床下部もリラックスをすることができます ② 顔の筋肉の緊張をほぐします。 まず、心の中で微笑んでみます。次に、笑みが顔に浮かび、目に向かって広がっていくのを想像します(歯を食いしばらず、口を少し開けておく)。そして、自分に「私の目はキラキラ輝いている」と言い聞かせます。 筋肉と神経はつながっています。そして、顔の筋肉に対応する神経細胞は脳の大きな部分を占めています。例えば、舌には背中よりも、より大きな神経束があるのです。顔の多くの筋肉をリラックス状態に導くことで、脳の多くの神経束もリラックスしやすくなります ③ 深い腹式呼吸をします。 ゆっくり息を吐きながら、一緒に緊張も運び去ってしまうと想像してみましょう。舌、あご、肩に入る力も抜き、だらんとさせます。