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気になる性格①


こんにちは。心理の亀山です
若葉の緑色がまぶしく、目に鮮やかですね気持ちのいい日が続きますね。

世の中には色々な性格テスト、星座占い、血液型占いがあふれています。多くの人にとって、自分や他者の性格に関する話題は興味を引くものでしょう。もちろん、心理学の分野でも、古くから研究されてきました

私たちが性格について気にしているのは、おそらく、その情報が役立つと思うからでしょう性格を知ることで、自分や他者の行動の理由や原因を理解でき、今後の行動を予測できると考えているのかもしれません。

人は自分自身や周りで起きている出来事について、常に原因や説明を求める傾向にあります。原因を求めることは、人が自分の暮らしている環境に適応し、行動を選択していく上で大切なことです。原因が説明できれば安心しますし、適切な選択も可能です。

さて、私たちが性格を知ることで人の行動の原因や予測が可能になると考える根拠は何でしょうか。実は、大きく分けて2つの重要な根拠があると言われています

第一は、人の性格は時間が経過しても大きく変わらないという「性格の経時的安定性」です。職場の同僚が怖く意地悪な性格である場合、その同僚が明日から急に意地悪でなくなったり、一か月前は意地悪でなかったりということは、普通はありませんもちろん、気分や体調によって、いつもは意地悪な人が今日は機嫌が良くて親切だなということもありますが、しばらくして気分が元に戻れば、いつもの意地悪な態度をとるでしょう。また、何年も色々な経験をすれば性格はだんだんと変わっていくでしょうが、それには多くの時間がかかります。したがって、人の性格は、ある程度長い期間にわたって、あまり変わらずに持続すると考えられています

第二は、人の性格は状況や場面が変わっても大きく変化することはないという「性格の通状況的一貫性」です。性格の現れ方は場面や状況の影響を受けますから、多少はその影響を受けて変わると思われます。しかし、場面や状況によってコロコロを性格が変わってしまうことは一般的には考えられません友だちとよく話し明るい人は、場面が変わって暗い雰囲気になりそうな時でも、むしろ周りを元気づけようと振る舞うかもしれません。

「性格の経時的安定性」と「性格の通状況的一貫性」の2つは、私たちが性格を知ることで人の行動を理解したり、予測したりできると考える根拠になっています。もし人の性格が時間や場面によってコロコロと変わってしまうようなものだったら、今の性格を知ったところで、昨日の行動の理由や原因を理解することはできませんし、行動を予測することもできないでしょう

次回も性格の話題を続けたいと思います。では、過ごしやすい季節となりましたが、どうかお健やかにお過ごしください

引用文献・参考文献
渡邊芳之 (2005). 「モード性格」論―心理学のかしこい使い方― 紀伊國屋書店
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【 2014/04/28 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

上手なほめ方

こんにちは。心理士の筒井です。
新年度がはじまって、お疲れが出てくるころかなと思います。
GWが待ち遠しいですね

最近あらためて思っていることなのですが、身近な人のなかで、とてもほめ上手な方が何人かいらっしゃいます。
決して大げさなことではなく、その時の何気ないことを「いいね」って言ってくれるのですが、なんだか気持ちがほぐれて、ちょっとうれしくなります
私も真似してみたいなぁ~と思っていたので、今回は『上手なほめ方』について調べてみました

『ほめるのが苦手な人』には、こんなタイプがあるようです。
①完璧主義の人:そんなに軽々しくほめられない、100%じゃないとほめられない
②ほめられた経験の少ない人:ほめ方、ほめ言葉をあまり知らない。
③ほめられた後に何かを言いつけられたことのある人:ほめられること=警戒心になってしまう。ほめることも苦手に


『ほめ上手』になるポイントです。
①ほめてくれる人のそばにいて、多くのほめ言葉を聞くとよいでしょう。しだいにほめ方がわかってきます
②ほんの小さなプラスに気づいたら、それを口に出して相手に伝えてみてください。相手のプラス面に『私は気づきましたよ』、『私はいいと思っていますよ』というメッセージを伝えることが、ほめることになります

こんな風に、好意や関心が相手に伝わると、会話も円滑になるようです

でも、慣れていないと、ほめ言葉を伝えるってちょっと勇気がいる気がします。
いつもは心にとどめている「いいね」、「頑張ったね」といった気づきを、思い切って相手に伝えてみてください
私も少し頑張ってみますね。

では、お身体おだいじにお過ごしください

参考文献:『相手の気持ちをきちんと〈聞く〉技術』 平木典子 PHP研究所

【 2014/04/24 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

アロマテラピー

こんにちは、心理士の廣瀬です
4月に入りましたね。日中の気温も、少しずつですが高くなってきたように思います。
それでも、朝と夜はまだまだ空気が冷たいです。
温かくなりつつあるようですが、暖房を卒業するまではしばらく時間がかかりそうですね。


今回は、アロマテラピーについてお話をしたいと思います。
アロマテラピーは、「芳香」「香り」という意味のaromaと、「治療」「療法」という意味のtherapyという言葉を組み合わせた造語です。この名前を命名したのは、フランスの科学者であるルネ・モーリス・ガットフォセという方です。実験中にやけどをしてしまい、やけどにラベンダーの精油を使ったところ、効果を実感したそうです。

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身体の疲れや花粉症といったものから、精神にも作用があるとされています。クリニックでも、ラベンダーの香りを利用していますよ
精油の香りには、様々な心身への作用があるそうです。少しだけ挙げてみますね。

イライラや不安
 ラベンダー、ベルガモット、レモン、ゼラニウム、サンダルウッド など
不眠
 ラベンダー、ユーカリ、イランイラン、ネロリ、ローズオットー など

精油の使用法としては、ティッシュに数滴染み込ませたり、アロマポットを使用して香りを楽しむことが挙げられます。
バスソルトや化粧水といった手作りの化粧品も、材料があれば作ることができるようです。


私自身も、リラックスの手段として精油を使っています
疲れた時や、単純に香りを楽しみたい時など、色々な場面で使うようになりました。
風邪予防にも効果があるそうなので、寒暖の差がある時は頼ることになりそうです。


新年度に入り、何かと忙しい方もいらっしゃると思います。
体調に気をつけてお過ごしください
【 2014/04/12 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

ライフスキル~共感性~

 こんにちは。心理士の河野です。今年の桜は見ごたえたっぷりありましたね。今は葉桜となっていますが、皆様は花見を楽しみましたでしょうか。私は通勤の車や電車の中から楽しみました。そうして新年度もスタートいたしました。

 さて前回は「ライフスキル」(生活を建設的、より前向きに生きていくための必要不可欠な能力)の「自己認識」(自分を好きになり認めること)について考えてみました。
 今回は「共感性」についてみていきましょう。

 「共感」という言葉は少なからずどこかで聞いたことのある言葉ではないかと思います。悩みを打ち明けている友人の言葉に共感した、などと使われることが多いと思います。一般的には良い意味として使われることが多いですね。
 
よく似た言葉に「同情」があります。共感と同情の違いはなんでしょうか。
 それは話をしている本人に一体化して話を聞くかどうか、ということです。
「同情」の場合は相手と自分を一体化してしまい、相手の気持ちの中に自分の気持ちも埋没してしまうことをいいます。
 一方、共感とは、相手の話したいことの内容を汲み取り、相手のことを理解しようとする体験のことです。相手の感情にも自分の感情にも巻き込まれず、相手の言いたいことをしっかりと受け止めることを「共感」と言います。

 共感性を高めることで、周囲の人たちとのコミュニケーションが格段にうまくなります。相手の言っている言葉に同感するのではなく、その言葉を通じて相手が何を伝えたいと思っているのかを感じることです。しかしこれはとても難しいことです。特に日本人には個人対個人という対人関係の文化国ではないのであまり親しみのないスキルだと思います。
 それでもこういうスキルがあることを頭のどこかに入れておくことで、相手のことを理解しようという気持ちが伝わるものかもしれません。

次回はライフスキルの項目の中の「効果的コミュニケーションスキル」について考えてみたいと思います。

 春らしく花がたくさん咲き始めて心癒される時期になりましたね。花粉症の方々にはつらい季節かもしれませんが、マスクとサングラスでしっかりと花粉を防ぎつつ、春の花々を楽しみたいですね。

 参照:コトバンク、心理臨床大辞典(倍風館)
【 2014/04/11 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

リラクゼーションの色々④


こんにちは心理の亀山です。
春の日差しが心地よくなってきましたね

今回も『リラクゼーション』に関連した話題です。
これまで、一時的なリラックスをもたらしてくれる方法として、腹式呼吸、目のリラクゼーション、QRを利用した方法についてお話ししました。今回は、心を落ち着かせるリラクゼーションの方法として、運動をご紹介します

 人間はストレス状態にあると、筋肉が緊張し、強張った状態になります。心を落ち着かせるために大切なことは、この筋肉の緊張を緩めてやることです運動をし、筋肉の緊張を解いてゆくことで、リラックス状態になることができます。

 運動の中でも、取り分け、有酸素運動による健康効果は様々な研究によって認められています。有酸素運動には、体を鍛えて、より効率よく酸素を運ぶようにする効果があります酸素運搬システムが徐々に強化されていくのです。

 いくつか有酸素運動ができる例として、水泳、ダンス、ジョギング、早歩き、自転車、縄跳び、継続して行う柔軟体操などが挙げられます。有酸素運動は、継続的で、心拍数を挙げるのに十分なエネルギーを使って行わなければなりません。そのため、例えば、ソフトボールのような動きが途切れる運動は有酸素運動とは言えません。

 注意しておかなければならないのは、もし長期間運動をしていなかったらゆっくり始めることですまた、ご自身の体について知っておかなければならないこともあるかもしれませんから、運動を始める前にかかりつけ医や専門家に相談した方がいいと思います。運動前にはストレッチとウォーミングアップをし、体が徐々に目覚めるようにしましょう。運動後には、クールダウンで終わらせ、体を痛めることのないように注意してください

 そして、全力を振り絞るような運動をする必要はありません。有酸素運動をやりすぎると、逆に酸素不足になり、リラックス状態になる目的は失敗してしまいます。大切なのは、適度な運動量です。過ぎた運動は、ストレス状態も作り出してしまいます。しかし、適度な運動であれば、体は環境に適応し、より効果的に機能できるようになっていきます

 適度な有酸素運動をすることで、筋肉の緊張を緩め、更に酸素をより多く体に取り込むことができ、リラックス状態に入りやすくなります。例えば、筋肉が緊張して首周りの筋肉が強張ると、首が痛くなったり、肩こり、頭痛を引き起こすこともあります。運動をすることで、改善する可能性もあるのです。実際に行う際には、専門家と相談しながら、無理なく始めましょう

うららかな春は、運動にも気持ちいい季節です新年度を迎え、新たな環境を迎えられる方もいらっしゃると思いますが、健康にはお気配りください。

引用文献・参考文献
パニック障害からの快復―こうすれば不安や恐怖は改善できる (2007)シャーリー・スウィード&シーモア・シェパード・ジャフ(著) 森津純子(監) 筑摩書房
【 2014/04/02 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

お話の上手な聞き方

こんにちは。心理士の筒井です。
今日はあたたかくて,春らしいお天気ですね
通勤途中の桜並木がきれいでした


新年度を迎え,最近、「あまり話題もないし,人と関わることが苦手で…」とか,「どうしたら会話が上手くできるようになりますか?」といったお話をうかがうことが多くありました。
私自身も,あらためてコミュニケーションについて学んでいきたいと思ったのですが,それをみなさんと共有できたらうれしいなと思っています

みなさんは,『会話が上手な人』というと,どんなタイプの人を思い浮かべますか
・話題が豊富で,周りの人を楽しませてくれる人
・自分の意見や気持ちをうまく伝えられる人

真っ先に思い浮かぶのは,そんなタイプの人かもしれません。
そのようなタイプの人は『話し上手』なのですね。

一方で,話す人は,必ず聞いてくれる人を必要としています。
会話のなかでは,〈聞くこと〉は,積極的な役割をになう重要性の高いことと考えられています
「自分は話下手で,みんなの話を聞いてるだけでした…」という人は,『聞き上手』なところを,どこかお持ちなのかなと思います。


では,『聞き上手』のポイントをまとめてみますね。
ポイントは,相手に対して『聞いている』というサインを出し続けることです。
・相手に身体や視線を向ける
・うなずく
・相づちを打つ
・ときどき質問する


何気ないことばかりですが,こういったサインで聞く姿勢が相手に伝わるようです
いつも自分はどんな風にしてるかな?って,ふりかえって見ていただけたらと思います。

では,また次回もお話しを続けさせていただけたらと思っています。
お身体おだいじにお過ごしください

(参考・引用文献)『相手の気持ちをきちんと〈聞く〉技術』 平木典子 PHP研究所
【 2014/04/01 】 未分類 | TB(0) | CM(0)