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対人魅力

はじめまして、心理士都筑(つづき)です

最近は、本当に寒くなりました
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか

今回は、『対人魅力』について注目してみましょう。

人が人に感じる魅力の事を『対人魅力』といいます

では、対人魅力がどうやって決まるのか。
それは「類似度」が大きく関わってきます。

「類似度」とは、自分と相手との間にある共通点の多さの事です。

例えば、性格服装の趣味が似ていたりする相手に、魅力を感じやすくなるかもしれません。

例えば、こんな実験があります

「2人1組の実験に参加する」という目的で、実験室に来てもらいます。

しかし、実験に参加する人の社会的態度をあらかじめ調べ、実験のパートナーの類似度を高めるか、低くするか設定しておきます。

その結果類似度の高い人に魅力を感じやすくなるという事が示唆されたそうです。

誰でも、いつも自分が正しくありたいという願望を持っていると思います。

自分自身と類似した態度や性格の人に接すると、「この人は私に似ている」
「話しやすい」といった快適な感情が起こります。

その快適な感情を与えてくれた人物に対して良い印象を持つようになるといわれています。
この一連の実験に用いられた手法を、研究者の人名を取って「バーンのパラダイム」とか
「類似度パラダイム」とよんでいます。

もう年末ですね。皆様よい年をお迎えください

引用・参考文献
コンパクト新心理学ライブラリ 1 心理学―こころのはたらきを知る― p.150-152
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【 2014/12/29 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

双極性障害

こんにちは、心理士の廣瀬です
今年も残すところ、残り数日となりましたねついこの間まで半袖だったと思ったら、もうコートマフラーがないと辛い時期になってしまいました。
皆さん、寒さ対策は行っていますか
私は毎年恒例なのですが、生姜が入ったラテを飲んで体を温めていることが多いです。「こんな寒さ対策をしているよ~」というものがありましたら、ぜひ教えてください(笑


今回は「双極性障害」における躁エピソードについてお話ししたいと思います。
双極性障害は気分障害の下位分類ともされており、「躁病エピソード」と「うつ病エピソード」を繰り返すものです(気分障害は、以前は躁うつ病とも呼ばれていた精神障害のことでもあります)。
躁病エピソードの場合は薬物療法での鎮静が必要とされており、寛解期の治療においては薬物療法を行いながら、再発予防のために気分障害の心理教育を行っていくことが必要とされています。
躁病エピソードの場合において、本人が病気であるという認識がないときがあり、外来治療の継続が困難になり入院が必要になる場合もあります。
躁状態における気分に関しては、「本当にいい気分である」ということではなく、「世界の頂点に立った気分」「服薬していないのに、したかのような高揚とした気分」を指します。この気分は数日間にわたって続くものであり、出来事やイベントに対する単なる反応ではないんですね。
「この場合はどうなのかな」と思ったら、専門機関や主治医の先生に聞いてみると良いかもしれません。


最近はコートマフラーをしていても、外にいると「寒い」と思うことが多いです。
冬は嫌いではないのですが、相当厚着をしないと寒くてしょうがないのが困ります(笑
年末はお出かけする方も多いと思います。体調にお気を付けて、新年を迎えてくださいね。


参考・引用文献
バイポーラー(双極性障害)ワークブック―気分の変動をコントロールする方法
よくわかる臨床心理学
【 2014/12/29 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

コンプレックス

こんにちは。心理士の河野です。すっかり寒くなり、ホッカイロに手袋に欠かせない日が続いていますね。皆さま、
防寒対策はどのようにされているのでしょうか。

今回は「コンプレックス」について見てみましょう。

コンプレックスという言葉は割と日常で使うことも多いと思います。女性の場合は、容姿にコンプレックスを持つ
方も多いのではないでしょうか。
コンプレックスという言葉は、精神分析の文脈で出た言葉で心的外傷などの苦痛な体験における感情やその体験に
まつわる事柄や記憶が集合したものをいいます。

コンプレックスには 2 通りあります。

(1)エディプスコンプレックス
(2)劣等コンプレックス

(1)は誰しもが抱くもので、その克服が適応への道という意味でつかわれることがあります。これは男の子が母親
に対する恨みについて注目をしているものです。

(2)は適応的行動に失敗したものの人格を支配するものという意味で使われます。女性が容姿にコンプレックスを
もつというとこちらになります。

(2)については、アドラーは劣等感を補償しようとして人間は自らの生き方を決めると述べました。
どんな人にもコンプレックスはあるようです。コンプレックスを持つことが悪いことではないようです。ただ、そ
のコンプレックスをどのように補償していくのか、そこが大事なようです。

また次回、最近はやりのアドラー関連にて情報をお届けできたらと思います。

寒さも増してきています。身体を温める美味しい物でも食べて残りの 2014 年をお過ごしください。

参考文献 「 キーワードコレクション心理学 」重野純ー編ー 新潮社
【 2014/12/19 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

落ち込む気持ち④

こんにちは心理の亀山です。
先日は初雪を見ました。いよいよ冬も本番のようです

落ち込む気持ち③では、認知、特に気持ちを沈み込ませる考えやイメージの内容と現実とのずれに注目し、客観的に考えていくことが大切であるとお話ししました

ところで、気持ちを沈み込ませる考えやイメージというのは、どのような特徴があるのでしょうか


1. 抽象的でおおざっぱ
抑うつ状態にある人は、「怖い」「憂うつだ」「どうしようもない」といった大ざっぱな言葉で、自分の置かれている状況や気持ちを感じていることが多いのですそうすると、それに対する具体的な対応策が見つからないまま、憂うつな気持ちが強まっていくことになります

2. 絶対的・道徳的
辛い気持ちを体験している人の考えには、「絶対」「本当に」といった言葉が随所にみられます。「…でなくてはならない」「…であってはいけない」「…しないといけなかったのに」といった断定的で、決めつけるような表現もみられます

心の中で、何でも完全に出来ないといけないと考えがちで、その通りに行動できないことへの不安感が高まってしまいます

しかし、客観的に考えてみれば、完全な人間など存在しません。完全を求めると、減点法でしか自分をみられなくなりますそして、成功してもそれを喜び、自信を付けていくことが難しくなります

3. 柔軟性が低い
考え方に、変化や具体性が乏しくなりがちです。例えば、「いつも辛い」「みんなそう考えている」というように、全てひとまとめで考えがちです

4. 自己評価にも強い影響を与える
自分の行動や感情から、人格そのものを判断してしまいます。「こんなに気持ちが動揺するなんて、未熟な証拠だ」「こんなこともさっさとできないなんて、私はだめな人間だ」と考えてしまうのです

5. 取り返しがつかないと考える
問題を取り返しがつかないと考える傾向にあります。「この仕事を失敗したら終わりだ」「もう手のほどこしようがない」「こんなことになって、もうやり直せない」と性急に判断してしまいがちです

そのため、抑うつ状態にある人は、人生の大きな決断を慎重に行った方がよいと言われます


以上のような特徴が、気持ちを沈み込ませやすいのです。決めつけた固い考えや性急な判断をせずに、色々な点から、可能性を考えてみることが大切です

楽観的に考える必要はありませんが、客観的にものごとをみていくことです柔軟で多様な考えがあっていいものですし、考えはひとつではありません

めっきり冷え込んできましたね風の冷たさが身にしみます。風邪などめされませんように、どうぞご自愛ください

引用文献・参考文献
大野裕 (1990). 「うつ」を生かす―うつ病の認知療法 星和書店
【 2014/12/15 】 未分類 | TB(0) | CM(0)