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子育て奥義 3つのポイント

 みなさん、こんにちは。心理士の河野です。2月も中盤を過ぎました。2月は逃げるといいますが、毎年、しかも年齢を重ねるごとに、2月の逃げ足が速くなるように感じています。
 さて子育ては自分育てという言葉もありますが、子育てには完璧なマニュアルといったものがないですね。昨今の若い人は、マニュアル化世代とも言われているようで、「マニュアルがあったらうまくできたのに~」と言った考え方をする人も多いようです。
 
 さて、子育てには完璧なマニュアルは存在しませんが、それでも何か役にたつヒントが欲しいものですね。そこで今回は心理学者のある一人が提案したある3つのポイントを見ていきましょう。
 ウィーンの大学で精神分析を始めた心理学者にコフートという人がいます。この心理学者は「自己愛」といった独自の論点を持っていることでも有名です。
 
 このコフートが子育て3つのポイントとして「鏡」「理想化」「双子」を挙げています。

「鏡」・・・いつも見ていてくれる親が欲しい。
 成長途中の子どもたちは、悪いことをしたらきちんと叱り、良いことをしたらきちんと褒めてくれることが何より大事です。親は子供を映す鏡をなって常に子供のことを見守り、子どもが鏡に映した自分の姿(行動の事)に対して、親が何らかの反応を子どもに示すことが必要だと述べています。

「理想化」・・・お父さんはなんでもできてかっこいい
 子どもが「自分もああなりたい」という理想の姿を示すことも親の役割です。子どもににとって強い安心感を与えたり、生きる方向性を示すために欠かせません。ですからせっかく子どもが「パパってすごい」と思っているのに、「パパみたいな人になっちゃダメよ」などというセリフを子どもに聞かせるのは、是非とも避けたいものです。

「双子」・・・同じ目線になってほしいこともある
 子どもと同じ気持ちを共有してくれる存在のことです。子どもは「鏡」である母親から褒めてもらったり、「理想像」である父親から大丈夫だよと言ってもらっても、いつもいつも納得できるわけではありません。そんな時に「パパも逆上がりができなかったよ」などといい、「君と僕と同じだよ」と言ってくれる双子のような声掛けや受け入れることのできる存在が必要なのです。そうすることで、子どもは安心を得ていくのだそうです。

子育てにはマニュアルもないし、正解も間違いもないですね。日々の生活の延長上にしかないですね。だからこそ、迷いもしますし、落ち込むこともあります。そういうときは、先人の様々な人のヒントを得ながら、不安を落ち着かせてみるのもいいですね。それでも不安や落ち込みが解消しない時には、周囲の人や友達、また学校の先生やお医者さんに相談してみることも必要ですね。

 少しずつ春らしさを感じる日も増えてきました。慌ただしい季節ではありますが、そういう時こそ、焦らずゆっくり丁寧な一日を過ごしていくように心掛けたいものですね。
引用・「臨床心理学のはなし」 山本和郎著(ナツメ社)
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【 2015/02/27 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

落ち込む気持ち⑤

こんにちは。心理士の亀山です
まだまだ厳しい寒さが続いていますね春の陽気を早く身に感じたいものです

落ち込む気持ち④では、自分の持っている考え方を色々な点から、客観的にみていくことが大切であるとお伝えしました

では、客観的にものごとをみていくためには、どうすればよいのでしょうか自分の中にある考え、思い込んでいる悲観的なイメージを再検討するわけです。

自身の凝り固まった考えを再検討するのは、容易ではありません。とても頭の中だけで考えているだけでは難しいものだと思います

一つ例を挙げて考えてみましょう
Aさんは、入社して3年目の会社で、事務の仕事をしています新しい仕事も任され始めましたが、どうも仕事量が多く、新しく覚えることも増えて、仕事がはかどりません。上司に質問する回数も増えて、最近、それを引け目に感じるようになりました。
Aさんは「上司は私のことを迷惑がっているのだ。私は仕事の出来が悪い。私が仕事の質問をすると、嫌な顔をするにちがいない」という考えを持つようになりました。そのため、分からないことがあっても確認することができず、分からないまま仕事をして、余計にミスをし、叱責されることが増える悪循環が起きるようになりました

Aさんは、自分の悲しい想像の中で苛まれていますそして、その考えがAさんの行動を消極的にさせ、悪循環を起こしています。

悪循環を断つにはどうしたら良いでしょうか。一つの方法として、元の“考え”を再検討する事が挙げられます

再検討するためには、何が必要でしょうか自分一人で考えても、同じ思考を行ったり来たりするだけかもしれません。

そこで、勇気を出して、事実を知るために行動するというのも一つの方法です。行動することで、分かることもあります。現実に行動して自分の考えや感じ方が偏っていれば、新たな発見です

ここで疑問に思う方もいらっしゃると思います。「行動するようなエネルギーはない」と感じて、到底できそうにないと思う方もいるかもしれません

気持ちが沈み込んでいると、行動すること自体が辛いと感じられます。悪い結果が起こると「分かっている」ように思えて、大きな苦痛を伴うこともあります「頑張らなくては」という思いが、かえって負担になることもあります。行動をする際には、できる範囲で行うことが大切です

Aさんの場合も、できる範囲で実際に行動をして、自分の考えを検証してみることが大切です。最初は、上司の目を見てみることから始めてもいいのです。些細なことでも、何か問題解決に向けてできることがあるというだけで、気持ちに張りが出てきます

もし出来そうであれば、その上司に相談してみるのも手です。思い込みは一時停止して、目の前にいる上司に集中します。話はきいてくれたのか。質問をした時には、どのような表情だったか。どんな言葉をかけられたのか。

そして、その時に体験したことと、自分が考えていたことを比べてみます。そこにずれがあるならば、考えを再検討してみます

本当に上司は嫌そうな表情で話をきいたのか、注意や叱責ばかりの言葉だったのか、色々とある懸念を検討してみます。例えば、もし想像していたよりも「自分の評価が落ちていない」と分かったなら、不安な気持ちが和らぐかもしれません。

このように、一つでも自分に出来そうなことから行動してみることは、一つのきっかけとなります皆さんも、日常で怖くて踏み出せないということがあったら、些細なことでも出来る範囲で行動してみるのもいいかもしれません

では、寒さ厳しく冷え込んでいますが、くれぐれもご自愛ください

引用文献・参考文献
大野裕 (1990). 「うつ」を生かす―うつ病の認知療法 星和書店
【 2015/02/16 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

遊戯療法

こんにちは、心理士の廣瀬です
年が明けて1か月経ちましたね。ついこの間まで年末だ~と言っていたのがウソのようです。
2月は世間的にもイベントが多い時期なのかなと思うのですが、個人的には恵方巻きを早く食べたいな~と考えています。
今年の恵方は西南西との事です。願い事をしっかりしていきたいなと思います


今回は遊戯療法についてお話したいと思います
カウンセリングという言葉はご存じである方も多いのではないでしょうか。
遊戯療法というのは、プレイセラピーとも言います。これは子どもを対象としており、プレイルームという安全が保障された空間で、遊びなどの関わりを通して様々な問題を治療し、成長を援助するというものです。
遊びの内容にはボール遊び粘土遊びお絵かき箱庭砂場遊びごっこ遊びなどがあります。
積木やプラレールなども遊びの中に含まれます。絵や箱庭は子どもだけではなく、大人の方がカウンセリングの中で体験することもあります
遊びは退行を引き起こしやすく、自己表現の手段として用いられるそうです。そのため、治療効果があると考えられているそうですよ

遊びといえば、小さいころに親戚がよくプラレールで遊んでいたことを思い出しました。
電車が好きな子だったのですが、気がつけば走らせる電車の種類や、レールの本数が増えていたような気がします。長期休みに入って会うと、暇さえあれば線路を組み立てていたような…。
今ではいろいろなところで展示されていますね。電池で電車が走っているところを見ると、小さいころ遊んだ記憶があるためなのか、今でも少しワクワクしてしまいます


もうしばらくするとですが、まだまだ吹くは冷たいです。インフルエンザも、収まるのは当分先のようですね。
皆様体調に気を付けてお過ごしください



キーワードコレクション 心理学  編・重野純 新曜社
【 2015/02/03 】 未分類 | TB(0) | CM(0)