こんにちは。心理士の亀山です


先日、大輪の花を咲かせた紫陽花の花を見つけました

梅雨冷えが肌寒い季節ですが、いかがお過ごしでしたか?
ストレス①では、内的・外的ストレスについてご紹介し、自分の周りで起こった出来事について振り返ってみました

今回は、ストレスの良い面についてお話ししたいと思います。ストレスというと、マイナスのイメージの方が強いと思います。しかし、すべてのストレスが悪いものではないのです

生活を活性化したり、変化を促したり、問題を解決させる動機になったりします。
良いストレスと言えるAさんの例をみてみましょう

Aさんは3年目の営業マンです。新人にしてはなかなか優秀な成績をおさめており、課長からの覚えもめでたいようです

課長から、新入社員に向けた研修の一環で、営業マンとしての体験談を話してほしいと言われました

実のところ、Aさんは多くの人の注目を浴びることは少し苦手に感じていました

なので、課長からの頼みに躊躇する気持ちもありました。課長からは、「話す練習をすれば大丈夫だ」と言われました。しかし、Aさんのドキドキは収まりません

でも、課長には認めてもらえているようですし、後輩からも憧れの目で見られるだろうと思うと、少しだけわくわくしてきました
このように、良いストレスは、人をどきどきさせるのと同時に、わくわくさせます。Aさんは、大勢の前で話すことに不安を感じていましたが、同時に、発表を任されたことにわくわくしています。難しいことにもチャレンジしてみようという気持ちにもさせてくれるのです。この場合は、良いストレスと言えるでしょう

良いストレスは適度な緊張感をつくり、仕事のやりがいや意欲を高めます。生活の質が向上したり、知恵や記憶力・創造力を高めたりすることができると言われています

一方で、もしAさんが、人前で話すことが怖くて、辛い気持ちばかりが高まっていくと、発表は良いストレスとは言えません。イライラさせたり、怖がらせたり、悲しませたりします

皆さんも、最近のことを思い出してみてください

良いストレスになった出来事や状況はありましたか?
では、梅雨冷えの肌寒い日もありますので、どうぞご自愛ください
引用文献・参考文献スーザン・R・グレッグソン ストレスのコントロール 大月書店