こんにちは

心理士の亀山です

今年は温かな新春を迎えることができましたね。新しい年に幸福の多いことをお祈り申し上げます

さて、ストレス⑥では、「
断ることの大切さ」についてお話ししました。今回は、「
計画を立てよう」との題でお話します

まず、ストレスを抱えすぎないようにするために、出来ないことは出来ないと断ることは、とても大切なことだと思います

自分の限界以上のことをやろうとしたり、引き受けてしまったりすると、ストレスになることがあります。そのため、「できない」と断ることは、ストレスを減らす方法でもあると思います

ただ、そもそも“断る”ためには、自分のことに見通しを持っておくことが大切です

今回は、ストレスを減らすために、見通しを持つことの大切さ、そして、無理のない計画を立てることの大切さについてお話します

例を出して、考えてみましょう。
架空の例)男性・20代・会社員のAさんの例 リン!リン!リン!…目覚まし時計が鳴りました

Aさんは目を開けて、ベッドの中でぼんやりと考えました。「えーと、今日の予定は何だっけ?」。すると、今日は上司との面談があることを思い出しました

「どうしよう!どうしよう!全然話すことを考えていない。予定帳に書いておけば良かった」。
Aさんは、急きょ朝ごはんを抜いて、話すことを考え始めました。しかし、焦って考えるので、なかなか考えがまとまりません

支度する時間も削って、身だしなみを整えるのもそこそこに、急いで会社に向かいました


さて、皆さんがAさんの立場だったら、どのような気持ちになるでしょうか。きっと不安だったり、怖かったり、心地よくない気持ちのまま過ごさなければならなくなるでしょう

ストレスとは、変化に対する心と身体の反応とも言うことが出来ます。状況が急に変わって驚いたりすると、ストレスが生み出されます。そのため、予定を知っておくこと、対策を立てておくことは、とても重要なことなのです

ただし、人生のすべてに、計画や見通しを立てることは無理な話です

しかし、その日にすることを前もって考えておけば、変化によるストレスを減らすことができるでしょう。その日の予定を考えて計画を立てれば、どんな状況が起きるのか、どのような準備をしておけば困らないのか、ある程度予測することができます

Aさんは、朝起きて自分の失敗に気付いて、上司との面談の準備をしていなかったことでストレスを感じました

しかし、面談時間の直前までそれに気づかなかったら、もっとストレスを感じたことでしょう。逆に、もっと前もって準備できていたら、これほどまでにストレスを感じなかったと考えられます。前もって予定を立てて、見通しを立てておくことは、とても大切なことだと言えます

皆さんにも、思い当たることはありませんか。中には気づいてはいるけれども、日々の疲れの中でなかなか計画を立てて行動する余力がなくて…という方もいらっしゃるかもしれません

しかし、そうなると、計画を立てる余力がなくて、いつもストレスを溜めやすい状況になってしまい、そして、また疲れがたまるという悪循環が起こっている可能性もあります。
では、まだまだ寒さ厳しいですが、くれぐれもご自愛ください
引用文献・参考文献スーザン・R・グレッグソン ストレスのコントロール 大月書店
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