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話し合い② 「話し合いの技術」

こんにちは心理士の亀山です。
吹く風も柔らかくなり、過ごしやすくなりましたね。インドアな私でも、散歩に出掛けたくなります

さて、話し合い①では、相手を尊重することの大切さについてお話ししました。今回は、ストレス⑧「ストレスについて話そう」の回で取り上げた例を通して、話し合いのポイントを考えてみたいと思います

架空の例)男性・20代のAさんの場合
Aさんは、友人のことで悩んでしますその友人は、会う時にいつもお金を持ってきていません。一緒に食事に行った時に払うのはいつもAさんですその友人は、「ごめん。財布を忘れてきた」とか、「今月はお金がなくてね。次の給料日になったら払うよ」と言います。初めはそれを信じましたが、もう2か月お金を貸したままです
お金のことであれこれと言うのは、少しためらわれます。しかし、もうAさんは我慢できませんなぜなら、友人なのに利用されているような気がして、嫌なのです。でも、怖くて話す勇気が出ませんお金のことを抜きにすればいい友人のように思えます。だからこそ、友人関係が崩れたらと思うと、心配な気持ちになります

皆さんがAさんなら、どのように友人と話をしようと思いますか

話し合いには仲介者を交える場合もありますが、相手と一対一で話し合うことが基本になると思いますただし、話し合いは感情的になりやすく、技術のいるものです。今回ご紹介するものが、その参考となればと思います

① 事前に話したいと伝えよう
話し合いたいということを、相手に前もって伝えておくことが大切です相手にも考える時間を与えるためです。

自分が相手の立場だったらと考えてみましょう話し合いの時、自分は準備万端話すことを考えていけるかもしれませんが、相手は寝耳に水ということもあります

相手にとっては心の準備ができていないのに、いきなり問題を提議されたら、よく思い出せなかったり、考えがまとまらなかったりして、自分の言いたいことを話すことが難しいのではないでしょうか

そのため、何の問題か伝え、いつ話すのがいいか相手に聞きます。「大事なことを話し合いたい」とか、「お金の貸し借りのことで引っかかっていることがある」とか、色々な言い方はあると思います

事前に伝えることで、相手の時間の余裕があるときにゆっくり伝えられますし、心の準備をしてもらえます。

② 話す場所は選ぼう
場所は、安全で静かな場所がいいでしょう。他の人に話をきかれたり、気が散ったりする場所は避けた方がいいかもしれません。

相手を尊重する気持ちのもと、好ましい場所を選べるとよいと思います今回は友人ですから、家でもいいと思いますし、お互いに行き慣れた場所で話しを聞かれないようなところを選べるといいかもしれません

この話す場所を選ぶということは、案外日常生活でできていないことも多いと思います例えば、部下に話すときを考えてみましょう。ちょっとした注意ならその場で言ってもいいでしょう。

しかし、話し合いの場として考えると慎重に考えた方が良さそうです同僚のいる前で話されればプライドを傷つけ、部下もむきになるかもしれません。時間や環境が許すなら、相手を尊重する気持ちが伝わるような行動をしたいものです。お茶やお菓子などがあれば、少し和むかもしれません。色々と工夫できそうですね

ここまで読んで皆さんもお気づきかと思いますが、話し合いの技術というのは、何も特別なものではありません。しかし、頭に血が上っていたり、問題で頭が一杯だったりすると、相手への配慮をすることが非常に難しくなります

さて、この続きはまた次回に続けたいと思います。
花冷えの頃は体調を崩しやすいものでと申しますが、どうぞご自愛くださいね

引用文献・参考文献
スーザン・R・グレッグソン ストレスのコントロール 大月書店
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【 2016/04/13 】 未分類 | TB(0) | CM(0)