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マインドフルネス

こんにちは。心理士の筒井です。
今日も雨がパラつく時があったり,曇り空が広がっています。
でも,乾燥が和らぐところは,ちょっとありがたいですね

今回は,『マインドフルネス』についてとりあげてみたいと思っています。
心理療法に関連することですが,認知行動療法とならんで,この言葉を耳にする機会が少しずつ増えてきているかと思います。
心のことに関心がある方にとっては,言葉の響き自体も興味がそそられるのではないでしょうか

まずは,マインドフルネスとは,といったところから理解していきたいと思っています。
『マインドフルネスとは…』
今の瞬間の現実に常に気づきを向け,その現実をあるがままに知覚し,それに対する思考や感情には囚われないでいる心のもちかた,存在の有様。


このような説明がされるのですが,私自身も実感をもって理解することが,なかなか難しいなと思っています
もう少し説明を加えると,心に浮かぶ感情や思考といったものに反応して,何か対処するとか,価値判断をするといったところに動くのではなく,心に湧いたことをあるがままに,一歩距離をおいてそのままにしておく,といったことでしょうか。
例えば,認知行動療法のなかでは,自分の頭のなかに自然に浮かんでくる考えに着目していきます そのなかには,ネガティブな考え方であったり,イヤな気分であったりといったことも含まれるのですが,そういた考えや気分であっても,『自分のなかから生じた大切な反応として大事に感じ,味わうことが必要であり,その態度そのものがマインドフルネスである』としてとらえていきます。

普段のカウンセリングの中では,上述のような考え方を取り入れることで,クライエントの方が実感されていること(感覚や感情や考えなど)をより注意深く観察してもらうことができるかなと思います。そのため,カウンセラーもクライエント自身も,より繊細な感覚で気づきが得られ,ひとつひとつの考えや気持ちを丁寧に,大切にしていける感じがしています

やや抽象的なお話しになってしまいましたが,『今この瞬間の気づき』を大切にしていくマインドフルネスですので,ゆっくりと味わいながら理解を深めていけるといいのかなと思い,焦らずにお話をすすめていきたいと思っています。

それでは,秋から冬へと季節が変わりつつあります。
皆様,どうぞお身体ご自愛ください

文献: 『マインドフルネスー基礎と実践ー』 貝谷久宣・熊野宏昭・越川房子編著 
     『事例で学ぶ認知行動療法』 伊藤絵美著
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【 2016/11/28 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

アンガーマネジメント

こんにちは。心理士の筒井です。
朝晩はずいぶん冷え込むようになってきましたね
暖房を使おうかどうしようか悩みながら,少しエコを意識して,今のところひざ掛けで暖をとっています

アンガーマネジメントについてのお話が続いていますが,今回は,プログラムの全体像を整理してみたいと思います。
『怒り』の感情にアプローチしていくために,プログラムでは,大きくわけて3つの領域から検討していきます。

生理的反応への対応
怒りの感情は,気持ちの問題だけでなく,身体的な反応とも一体となっています。
怒りを感じた時に,私たちの身体はどのように反応しているのでしょうか
また,身体をリラックスさせることで,怒りの感情や興奮状態を鎮静させていくこともできるでしょう。
そのような,身体とこころの双方向的な関係について知り,アンガ‐マネジメントに活かしていきます。

認知的反応への対応
どのような出来事を(状況),どのようにとらえて(認知・思考),どのように反応するのか(行動,感情),といったことは人それぞれに違っていて,その人らしさの特徴でもあります。自分自身がどんな時に怒れてしまうのかといった特徴について,客観的に捉えていきます。
そのなかで,自分自身の価値観や考え方の傾向についてあらためて知り,そのメリットやデメリットを検討したり,視野や思考の幅をひろげてみる方法を学び,活用していきます

向社会的判断力・行動力の育成
怒りを感じることは誰しも当たり前のことですが,抱えた怒りをどのように消化し表現するかといった点は,対人関係や社会生活のなかで重要な問題になってきます。
感情にまかせた無鉄砲な表現手段ではなく,自分の真意を適切な表現方法で伝えることで,周囲の理解が得られたり,問題解決にむけた建設的な関係づくりに転換していくことができるでしょう。そういったソーシャルスキルを実践的に学んでいくことも重要になります

いかがでしょうか。『怒りの感情』をさまざまな視点からみていくことで,アンガ‐マネジメントが,『やっかいな感情への対処方法』というだけでなく,自分自身を深く知り,幅を広げていくための興味深いツールとして見えてくるのではないでしょうか。最近では,アンガ‐マネジメントが,企業や教育機関の研修で注目されているというのも納得できるかと思います。
それでは,少し長くなりましたが,アンガ‐マネジメントのご紹介はこれくらいで。
秋も深まってきました。温かくしてお過ごしください。
では,お身体ご自愛ください

参考文献:『アンガ‐マネジメントとは』 アンガ‐マネジメント研究会HP
【 2016/11/07 】 未分類 | TB(0) | CM(0)