こんにちは。心理士の井上です。
今日は気持ちを言葉にすることの大切さについてお話ししようと思います。
私たちは日常生活の中でいろいろな感情を持ちます。喜び・悲しみ・楽しさ・怒り・悔
しさなど様々な感情が湧いてきますよね。
ただ、忙しいときや、考える気力が弱くなっているときは、自分の体の中で湧き上がる
感情をそのままにしてしまうことがあると思います。
また、特に悲しみや怒りなどのいわゆるマイナスなイメージの感情(以下マイナス感情
)については「こんなこと思ってはいけない」と、感じることをやめてしまうこともあるかもしれません。
なんとなく好ましくないと思う感情はできたら避けたいものです。
楽しい感情や喜びについては、敢えて言葉にしなくても満足できているので問題ありま
せんが、マイナス感情を言葉にしない、感じようとしないことは問題となることがあります。
表現されないマイナス感情は蓄積して、ふとしたときに爆発的に出てしまうこともある
かもしれません。つまり、感情のコントロールができなくなることがあります。
感情をコントロールするには、マイナス感情が生じたときにその感情をきちんと感じる
ことが必要です。そして“感情を感じる”ためには、その感情を言葉にすることが必要です。
「今とても悲しい」「とても悔しい」「とてもイライラする」というように、今あるマ
イナス感情に名前を付けるのです。このように感情を言葉にすることを“感情の社会化”といいます。
そうすることで、その時の感情をきちんと感じることができるようになり、感情の蓄積が少なくなります。
“感情の社会化”という言葉は、子育てされている保護者の方向けに出てくることが多いですが、子ども
だけでなく大人にとっても感情をコントロールするために大切なことです。
マイナス感情が生じているかもしれないと思われるときには、ぜひ試してみてくださいね。
暑い日が続きますが、どうぞお体にはご自愛ください。
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