こんにちは。心理士の井上です。
今日は相手からの感情・相手に対する感情に注目したいと思います。
人は自分に好意を持っている人に、どんな感情を抱くでしょうか?
多くの人は、同じように相手に好意を抱くのではないでしょうか。
好きと言われて嫌な人はいませんよね
例えば友達から、
『あの人はあなたのことが好きらしいですよ』などと言われたら、
今までまったく興味がなかった人でも気になってきます。
しかもそれは好意的な感情です。
このように人は、自分に好意を持つ人に対して、好意を抱く傾向があります。
これを“感情(好意)の返報性”といいます。
人との付き合いの中で、好意の返報性はお互いのコミュニケーションのためにも、
とても大切なものだと思います。
しかし、この“返報性”という傾向は、好意以外の感情にも当てはまります。
例えば、あからさまに自分を嫌っている人に対して、好意を感じたりはしないはずです。
つまり嫌悪感や憎悪感にも返報性があるのです。
しかも、嫌悪や憎悪というマイナスの感情のほうが、強い返報性を持っているので、
お互いを嫌悪する感情が、増幅していってしまうこともあります。
“犬猿の仲”とはまさにそれにあたります。
そうなってしまうと、正常な人間関係が成り立たなくなっていまい、何の理由もなく喧嘩
になったり、嫌な気分になったりすることが頻繁に起こってしまうと思います。
こうなってしまったら、少しお付き合いの仕方を考えなければいけませんね。
次回は、そこをお話ししたいと思います。
急な気候の変化があり、体調を整えにくいですが、どうぞお体にはご自愛ください。
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