こんにちは。心理士の井上です。
人はそれぞれ考え方にクセを持っていて、そのクセによっては不安になったり、鬱状態
になったりすることがあるということでした。
また、その考え方の1つに“全か無か的思考”があることをお話しさせていただきました。
今日はさらに、他の考え方のクセ(思考パターン)を紹介させていただきます。
今日紹介するのは“過度の一般化”というものです。
毎日の生活の中で人は、1度や2度失敗することがあります。また、悪い出来事が起こる
こともあります。
“過度の一般化”とは、そのような体験を、常に起きることだと思ってしまう思考パター
ンのことをいいます。
例えば、友達に少し注意されただけで、その友達は自分のことをダメな人間だと思って
いる、と思い込むことがあるかもしれません。
数回、試験で低い点数をとっただけで、自分は人よりできが悪いと思い込んでしまうこ
とがあるかもしれません。
このように嫌なことが一度(数回)起こると、それが今後も同じように繰り返し起こる
と感じたり、すべてがそうだ、と思い込んでしまうことを“過度の一般化”と言います。
“過度の一般化”でよく使われる言葉は、「いつも」「みんな」「絶対」などです。
「私はいつも失敗ばかりしている。」
「みんな私を嫌っている。」
「絶対失敗する。」
このように言ってしまうと、本当はできる力があるのに、できずに終わってしまったり
、人間関係がうまくいかなくなったりするかもしれません。
「いつも」「絶対」「みんな」という言葉が思考の中にあるときは、“過度の一般化”思
考に陥っているかもしれませんね。
このような思考から抜け出すにはどうすればいいでしょうか。
まず、起こった事実を正確に把握するとよいと思います。事実のみを書き出してみると
、冷静に考えることができるでしょう。
また、本当にそうなのか、例外(反証)はないかと、自分の考えが本当に正しいのか検
証してみることもよいと思います。
習慣化した思考パターンを改善することは難しいですが、こうすることで自分の考え方
のクセに気がつくことができ、これを繰り返すことで思考のクセを改善することが可能で
す。
朝夕と昼の気温に差があり体調を崩しやすいですが、どうぞお体にはご自愛ください。
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