こんにちは。心理士の井上です。
今日からしばらくアンガーマネージメントについてお話させていただきたいと思います。
アンガーマネージメントとは、“怒り”という感情のコントロールする方法のことを言いま
す。
アンガーマネージメントのお話をする前にそもそも“怒り”とはどんなものでしょうか。
一言で“怒り”といっても、考えてみるといろいろな種類の“怒り”がありますよね。
例えば、とにかく短気で怒りっぽい人もいれば、普段は短期ではないけれど、特定の場面
や人物に対してのみ激しい怒りが湧いてしまう人もいるかもしれません。
また、「それは怒ってもしかたない」と誰もが思える、いわば正当性のある怒りもあれば
、自分より不利な立場にいる人に対して別の原因からくる怒りをぶつけてしまう八つ当た
りのような不適切と言えるものもあります。
様々な“怒り”がありますが、特に適切な怒りというのは、人が社会の中で生き抜いていく
ためになくてはならない感情であると言えます。
しかしながら、“怒り”という感情に対して、特に日本ではマイナスのイメージがあります
。
私自身幼少の頃から親や学校の先生から、「怒ってはいけない。やさしい人になりなさい
。」というメッセージをたくさん受け取りました。
そんな中で、我々は“怒ることはいけないこと”“怒りという感情は持ってはいけないもの”と
認識しているのかもしれません。
先日、怒りを抑えることが難しいという方とお話する機会がありました。そこで、怒るこ
とに対してどんなイメージがあるかを聞かせてもらうと、「怒ることはダメなこと」と認
識しておられました。
しかし、本当に怒ることはダメなことなのでしょうか。
適切で正当性のある怒りは、とても大切な感情です。それをうまく表現できない結果、苦
しんでいる方も多くおられます。
自然な感情である“怒り”を抑えつけるのではなく、きちんと感じて、適切な形で表現する
ことがとても大切なことだと思います。
朝夕は肌寒くなってまいりました。どうかお体にはご自愛ください。
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