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落ち込む気持ち③

こんにちは心理の亀山です。
紅葉の季節を迎えましたね

落ち込む気持ち②では、抑うつ状態だと悲観的に物事を捉えやすいことに触れ、悲観的な方ばかりでなく、バランスよく物事をみていくことが大切であるとお話ししました

しかし、バランスよく物事をみていくと言っても、具体的にはどうしていけばいいのでしょうか

このヒントとなることとして、認知療法では、感情と認知の関係をみていくことをお勧めしています。実のところ、「抑うつ状態」という感情と、物事の捉え方である認知は深く関係しています

こうした感情と認知の関係について、認知療法では感情を大きく4つのグループに分けて考えますそれは、「抑うつ状態」「不安状態」「喜び」「怒り」です。

それらの感情はどのような認知と関係しているのでしょうか次にご紹介します。

「抑うつ状態」
 大事なものを失うという喪失体験と関係がありますそれが大切であればあるだけ、気持ちは沈みます。
 気持ちが沈んでいる場合には、自分自身について、周りで起きていることについて、そして将来について悲観的に考えるようになります意欲がなくなり、消極的になり、自分の世界に引きこもるようになっていきます。そのため、ますます人とうまく付き合えないようになり、更に気持ちが沈んでいきます。悪循環が進めば、抑うつ状態の程度も強くなっていきます

「不安状態」
 危険に関連した認知と関係があります。ドキッとして体が緊張し、冷汗や動悸がしてきます
 危険な状況から逃げ出したいと考え、実際に回避しようともします特に、自分に自信が持てないとますます不安が強まります。「その問題を解決する手段がない、だからその危険に対処できない」と考えるような状況です

「喜び」
 何か重要なものを手に入れたという認識、つまり獲得感と関係していますうれしい気持ちになれば、いつもより活動的になります。

「怒り」
 被害感と関係しています。「人が自分に不当な仕打ちをしている」などと思った時に、怒りの感情は湧いてきます特に、相手の行動や態度が不当で理不尽なものに見えれば見えるほど、その気持ちは強くなります

このような感情と認知の関係をみていく際、認知の内容と現実とのずれに注目することが大切です

例えば、上司に同僚の前で叱責を受けたことをきっかけに、気持ちが落ち込んでいる場合を考えてみます。「同僚にかっこ悪いところをみせてしまった。私のことをどう思ったのか」と、多くの人が落ち込んだ気持ちになると思います。

心には、様々な考えが浮かんでくることだと思います。しかし、その考えの中には思い込んでいる部分もあります

例えば、「周りの人は自分を馬鹿にしている」「自分は仕事ができないんだ」「上司からの評価は悪いだろう。昇進は望めない。もう何をしても無駄だ」と思っているとして、それはどの程度現実的なのでしょうか

本当に周りの人から評価されていないのでしょうか、本当に何をしても無駄なのでしょうか。あわてて結論を出す前に、まずそれを確かめてみることが大切ですもし認知の内容と現実のずれがあるならば、そのボタンの掛け違いを掛け直していきます。

もしかしたら、同僚はそれ程気にしていないのかもしれませんし、努力を評価してくれている人もいるかもしれません色々な可能性があるのです。それらにも目を向け、認知の内容と現実のずれを見直していくことで、辛い感情が少しでも和らぐかもしれません

冬が近づいているようです。皆さまお体にお気を付け下さい

引用文献・参考文献
大野裕 (1990). 「うつ」を生かす―うつ病の認知療法 星和書店
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【 2014/11/15 】 未分類 | TB(0) | CM(0)
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