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二人いるから一人になれる

 1月に入り風も冷たくなってきました。インフルエンザもあちらこちらで聞くようになりました。
皆さまは体調など崩されていませんか。心理士の河野です。

 「二人いるから一人になれる」
 この言葉は、イギリスの精神分析医ウィニコットの残した言葉です。とっても矛盾しているように聞こえませんか。少し説明をしてみましょう。
 ウィニコットは小児科医だったので、多くの母親と小さい子供を見て、その経験から上記の言葉がでてきました。
 小さい子供は、母親がいてこそ自分自身になれる、つまり好きな積木遊びや絵本に夢中になれるという意味です。
もし母親がそこにいなければ心細くて遊びに没頭できません
また一方、母親が何でも二人で一緒にしましょうと夢中に一人で遊んでいる子どもの世界に入り込もうとすると、子どもはいつまでたっても自分だけの世界をもつことができず、息がつまります。

 つまり、母親の存在を忘れるためには、母親がいてくれてないと困るのです。
 でも母親って子どもが一人で何でもできだすと、いつまでも手元においておきたいとも思うのです。子どもにしてみれば、自立しようとすると手を出される、または子どもが歓迎してくれないのを感じて「あなたのことなんか知りませんよ」と見捨ててしまうこともあります。つまり、このどちらかの対応を母親がとっている限り子どもは自分自身になれません。

 つまり子どもはまるっきり母親に「依存」しているのです。そして十分に依存をしているからこそ「自立」できるのです。自立とは依存を切り離すことではないようです。
ウィニコット曰く「依存のない自立は孤立にすぎない」そうです。
 
 自立するというのは、仕事を持ったり独り暮らしができるようになることだけではありませんね。人間としての本当の自立は十分な「依存」の上に成り立つもののようですね。

 朝晩とまだまだ冷え込みが厳しいですね。身体を芯から温める飲み物などしっかりとって風邪などに気をつけていきたいですね。
引用・「はじめての心理学」(創元社)
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【 2015/01/30 】 未分類 | TB(0) | CM(0)
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